■ 畳は天然の空気清浄機
畳には大気汚染の元凶であり、人間の健康に悪い影響を与える二酸化窒素を吸着し、空気を浄化する作用があります。また、それと同時にマイナスイオンも放出しています。
畳の独特の香りは嗅覚を刺激し、精神を安定させる効果(アロマテラピー効果)があると言われています。
■ 畳には湿度を調節する機能がある
い草の断面
畳は日本の気候・風土にもっとも適した優れた床材です。畳は1枚につき約500ccもの水分を吸収することができ空気が乾燥してくると自然に放湿して快適な環境を保ってくれます。
これにはい草の構造に秘密があります。い草の中身はスポンジ状になっていて、これにより湿度の調整ができるのです。
また、空気をたくさん含んでいるために熱を伝えにくく断熱性と保温性に優れていることから、夏は涼しく、冬には暖かい室温に調節してくれます。
■ い草には抗菌作用もある
日本の古い書物などには、い草は薬草として記載されい草を煎じて飲み、感染による炎症を抑えたなどと言われています。
現在では腸管出血性大腸菌O-157やサルモネラ菌などの食中毒細菌、バチルス菌やミクロコッカス菌などの腐敗細菌に対して抗菌作用のあることが明らかとなっています。最近の研究では肺炎の原因となるレジオネア菌に対しても抗菌作用が認められました。
更に、水虫の白癬菌への抗菌作用が発見され、水虫の感染も軽減します。
このような結果から、い草の畳以外での利用も始まっています。
■ 赤ちゃん、子供にも優しい
畳は赤ちゃんの健全な発育を促進し、ハイハイが早まる効果のあることが確認されました。
また近年、洋風化によりフローリングでの転倒事故など乳幼児の転倒による脳挫傷の事例があり、改めて畳の弾力性の持ち味が医学的に事故防止の見地から見直されています。
そして、子供による算数の集中力実験から和室の方が集中力を高める効果があると実証されました。
■ 香りによる沈静効果
畳(イグサ)の匂いは、「干し草の香り」に泥染めの時に使う「染土」がブレンドされたものです。
この香りには沈静効果があり、森林浴と同じ効果をもたらします。
呼吸が深くなり、精神が安定するので心身共にリラックスできます。
また、畳を敷く事により音や振動など害音を軽減してくれます。
■ 吸音効果
床表面に柔らかい素材を使うほど、衝撃音が吸収されます。
畳を敷く事により音や振動など害音を軽減してくれます。