福岡県で花ござ製織の勉強をしてきました。

12月で繁忙期も終わり、毎年この時期は自分の知識を増やすべく勉強をしています。

毎年2月は熊本八代へ仕入れを兼ねて研修の計画を立てていて、今年はプラスαで今まで見てみたかった福岡県の染色したイ草を使った花ござの製織を見学してきました。


普通の畳表よりも沢山の経糸を使うことでいろいろな模様で織ることができる花ござ専用の織り機。
コンピューターで柄を決めることができる物もあれば、一枚一枚違う板でパターンを決めていく昔ながらの織り機もありました。


今でも特に夏にはお部屋のラグマットの代わりに柄表や花ござが活躍しています。
最近ではキッチンマットや玄関マットなどにも花ござに滑り止めシートをつけている商品などが多く見られるようになりました。
ここの製織工場でも大手メーカーの商品を沢山製作していました。

そしてつぎはイ草の色を染める染色屋さんの工場。

いろいろな製織屋さんの要望を細かく、その製織屋さんごとに色を作り名前をつけて管理していました。
白色からなら染めるのは簡単だと思いますがイ草は緑色。染め上がりで綺麗に色を出すのは大変だと思います。


イ草をネットに入れて染色液の入った染色釜で熱をかけながら染めていきます。
染め上ったら乾燥機にイ草を何層にも重ねていき一日分を一気に乾燥させます。


ここの染色屋さんでは染色釜を色別に4~5台は稼働していて、忙しそうに作業をされていました。


今回伺わせていただいたのは八女周辺、筑後とよばれる地域です。
福岡のイ草生産はもう残り数件の農家さんとメーカーさんの自社生産のみ。
今回の研修で花ござの見方が少し変わりました。もう少し花ござを宣伝してみようと思います。